5、オイルステイン仕上げ

自然の乾性植物油(オイル)に若干の樹脂や着色剤(ステイン)等を入れた無公害塗料を家具の表面から内部に浸透させる、塗膜を作らない仕上げ方法のことを言います。
自然な木の呼吸でお部屋の湿度も調整され、染料にワックスが含まれるので内側から木を保護します。木が持つ本来の良さを出したいときに使われます。木の呼吸を妨げないので木が本来持つ木肌感や、しっとりとした凹凸のある天然木の質感・風合い・温かみが、そのまま感じられます。防腐・防カビ効果などが期待できる反面、塗模を作らない仕上げのためシミなどが付きやすく、熱、水に若干の樹脂や着色剤(ステイン)、キズなどには弱いです。こぼれた水などを長時間放置すると簡単にシミになってしまいますので、コースターなどを使用したり、こぼれた場合にはすぐに拭いて下さい。
オイルは天然の植物油が主成分となっておりますので、有害な揮発性物質を発散する心配もなく、扱いやすく、お子様やアレルギーのある方にも安心してご使用いただけます。オイル仕上げの家具は、つやはほとんどありませんが、年月と共に自然なつやが出るのも魅力です。他の塗装方法と比べ、修理は簡単です。使う人のこまめなメンテナンスで愛着のわく家具になっていきます。